七五三のお詣り(お参り)のタイミング
七五三のお詣りのタイミングはいつが良いのか、お日柄の良い日を選ぶべきと悩んでいる方も多いでしょう。
この記事では、七五三のタイミングについて徹底紹介します。
七五三のお詣りは11月15日がベスト
七五三は、子どもが無事に成長したことを感謝する行事であり、地域の氏神様にそれを伝え、今後も元気に成長する事を祈ります。
そんな七五三のお詣りのベストタイミングは「11月15日」とされています。
その理由はいくつの説があり「鬼が宿に休む日とされ婚礼以外は何をするにも吉とされる日」や「旧暦の11月15日は満月で、秋の収穫と共に子どもの成長を祝っていた」などと言われています。
11月15日にお詣りできないなら?
七五三は11月15日にお詣りするのが良いタイミングでありますが、全員がこの日に参加するのは難しいでしょう。
そんな時に気になるのが時期をずらした際のタイミングについてです。
ここでは「七五三」と「六曜」について紹介していきます。
■一番はお日柄の良い大安
大安は六曜の中でも縁起が良い日とされており、全方位で「吉」とされています。
ですので、新しいことを始める際、結婚式の日取りや様々なお祝い事で、この日を選ぶ人が多いのです。
七五三も子どもの成長を祝う行事となっていますので、11月15日のタイミングで行けないのであれば、この大安の日に行くといいでしょう。
ただし、土日祝は非常に混雑している可能性があるので、大安の日に行くのであれば、祈祷の予約、会食の予約はしておいた方が無難です。
■お祝い事は避けるべき仏滅
仏滅は六曜の中で最も縁起が悪いとされている日で、結婚式やお祝い事などは避けた方が良いとされています。
また、新しいことを始めるのにも不向きな日とされており、七五三のお祝いも避けた方がいいかもしれません。
なお、仏滅とは「仏が滅するほど」という意味から名づけられておりますが、実際には仏教との関連はないとされています。
■友引は朝と夕でお詣りする
友引は朝と夕方が吉、昼は凶とされています。
また「友を引く」という意味があり、この日に結婚式などのお祝い事をするのは良いとされていますが、葬式に行うことは避けた方が良いとされています。
その為、火葬場や葬儀場は友引をお休みにしているところが多いです。
幸せをおすそ分けするという意味では、朝と夕方に七五三のお詣りをするのは向いているので、大安が難しい日は友引に設定するといいでしょう。
■先勝は午前中、先負は午後にお詣りする
先勝は「先んずれば即ち勝ちとなる」という意味を持っており、早く行動すること、急ぐことを良い日とする意味になります。
ですので、午前中にお詣りをすることが「お日柄の良い日」とされています。
その逆に先負とは「先んずれば即ち負けとなる」と意味があり、急いではいけない日になります。
そのため、七五三などの行事では「午前中は凶で午後から吉」とされています。
また、この日は「唐突に用事を入れるのはNG」とされていますので、急に行事に参加したり、スピードを問われる勝負事をするのも避けられています。
先勝は「午前中」で先負は「午後以降」から行動すると覚えておくと良いでしょう。
■赤口もなるべく避けるべき
赤口は一般的に厄日とされており、何事も避けた方が良いとされる日です。
陰陽道では不吉な日とされており昼間(11時~13時)以外の時間は全て凶日であると考えられています。
また「赤」が付く日であることから、赤い血を連想させる包丁などの刃物類にも注意し、火にも注意しなければなりません。
赤口は病気や事故を連想させる日になるので、七五三などの行事はなるべく避けるべきです。
ただ、その日しか空いてない場合は11時~13時の間で行うようにしましょう。
■但し七五三と六曜は全く関係ない
六曜の説明を読んで「七五三=お祝い事になるので大安が良い」「赤口や仏滅は避けた方が良い」と思う方も多いかもしれません。
しかし、七五三と六曜はそこまで大きな関連性はありません。
七五三は元々生まれ育った土地の氏神様に、子どもの成長に感謝するとともに、今後も健やかに無事に過ごせるようなお祝い行事です。
ですので、氏神様のいる神社に訪れて参拝する行事になるので「日本神道」と深い関わりを持っています。
しかし、六曜は神道・仏教のいずれとも関わりがないと言われてます。
鎌倉時代から室町時代頃に生まれた「民間信仰」の一つであり、中国から生まれたものとされているからです。
つまり、神道の神社では「大安だから良い日」とされておらず「仏滅だから縁起が悪い」とも言わないのです。
第一に子どもの体調面を考慮して
では結局、「いつ七五三に行くのがベスト何だろう」と思うでしょう。
七五三は子どもの成長を感謝する為にお詣りする行事です。
その為、一番のベストタイミングは「子どもの体調が良い日」に行くのが一番です。
例え大安であっても、また11月15日でも子どもの体調が優れない時は避けて別の日に行くことをおすすめします。
逆に六曜の中でも縁起が悪い日とされている仏滅でも、子どもの体調面に問題ないのであれば、祈祷してもらっても問題ありません。
六曜はあくまでも目安であり、一番大事なのは子どもの体調と気持ちであることを忘れないようにしましょう。
何より、土地の神様でもある氏神様に元気な姿を見てもらった方が嬉しいはずです。
まとめ
七五三のベストなタイミングについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
お詣りに良い日としては
・11月15日が七五三のお詣り日
・大安などの縁起が良い日
・一番大事なのは子どもの体調面が優れている日
となります。
「大安だから絶対にこの日に行かなければならない」や「仏滅だから絶対に行事に参加してはいけない」と頑なに考える必要はありません。
子どもの体調面を考慮して七五三に行くのが一番のタイミングと言えるでしょう。
六曜はあくまでも目安であり、大事なのは子どもの気持ちであることを覚えていてください。