お宮参りをする意味とは?由来や産着・祝着についても
初めて出産を経験した方は、赤ちゃんの行事にどのような意味が込められているのか、どのような作法があるのかなど、分からないことがたくさんありますよね。
生後1ヶ月を目安に行うお宮参りには、どのような意味があるのでしょうか。
また、お宮参りの時に着る産着には、どのような願いが込められているのでしょうか。
本記事では、お宮参りをする意味や由来、産着・祝着について解説します。
■関連記事
お宮参りをする意味・目的は?
お宮参りの由来は、「産土詣り・産土詣(うぶすなまいり・うぶすなもうで)」という風習で、この風習は室町時代に一般家庭にも広まりました。
産土詣りは、古来からある「地域信仰(その土地の神様を信仰すること)」がいわれとなっており、「初宮詣(はつみやもうで)」「初参り(はつまいり)」「初宮参り(はつみやまいり)」など、地域によって様々な呼称がありましたが、現在では一般に「お宮参り」と呼ばれています。
お宮参りは、その地域を守護している神様の「産土神(うぶすながみ)」に赤ちゃんが産まれたことを報告・感謝し、赤ちゃんの健康や長寿を祈願するという意味がある行事です。
産土神は、「鎮守神」「氏神」などと同一視されている神様で、その土地に住む人々にとって最も身近な神様であるといえます。
そのため、地域の神社にお参りしてご祈祷を受けるお宮参りは、とても重要な行事なのです。
お宮参りの産着・祝着に込められた意味
お宮参りは、神様に感謝を伝え、赤ちゃんの健やかな成長を祈願する意味のある行事ですから、正装で参拝するのが望ましいと言えます。
赤ちゃんは、「白羽二重(しろはぶたえ)」の内着に、「産着・祝着(うぶぎ・いわいぎ)」と呼ばれる着物が正装です。
白羽二重は、真っ白な絹で織られた平織りの着物で、その上品な美しさや肌触りの良さから礼服として用いられてきました。
産着は、「初着(はつぎ・うぶぎ)」とも書き、「生まれて初めてきれいな着物を着る」という意味があります。
古来の日本では、乳児の死亡率が高く、その原因は悪霊に取り憑かれることだと考えられていました。
そこで、お宮参りまではボロの着物を着せて悪霊に取り憑かれないようにする風習があり、お宮参りで着るきれいな着物を「初着」と呼んだのです。
産着では、男の子は、五つ紋が入った熨斗目模様(のしめもよう)が一般的です。
模様は龍や鷹、兜などの勇ましい模様が好まれています。
■鷹
鷹は、男の子の産着によく用いられる柄のひとつです。
「鷹の目」になぞらえて、先見の明がある人に育つようにという意味や願いが込められています。
また、身分が高い人の特権であった「鷹狩り」から、出世の願いも込められた柄です。
■龍・鯉
龍は神話や伝説に登場する動物で、縁起が良い生き物とされています。
龍の天高く昇る姿から、出世・飛躍の願いが込められた柄で、特に辰年生まれのお子さんに人気です。
また、「鯉は滝を登って龍になる」という伝説があり、鯉にも出世・成長の意味や願いが込められています。
■兜
戦の防具である兜には、災いや邪気を払い、健康に育ちますようにという願いが込められている人気の柄です。
兜は身分が高い人が着用していたことから、出世への意味や願いも込められています。
■松
「松竹梅」のひとつでもある松は、お祝いに相応しい縁起の良い柄です。
寒さに強く、1年中青々として樹齢も長いため、長寿の意味や願いが込められています。
また、松は神の宿る神聖な樹木とされており、威厳や子孫繁栄の願いも込められている柄です。
■宝船
たくさんの宝物や米俵、縁起物を積んだ宝船は、一生ものに困らないようにという願いが込められた柄です。
また、「船出」という言葉もあるように、人生の門出を祝うという意味も込められています。
■軍配
戦で軍師が運を采配する時に用いていた道具の軍配には、リーダー性のある人に育ってほしい、自分の力でしっかり人生を歩んでほしいという意味や願いが込められています。
女の子の産着は、友禅模様(ゆうぜんもよう)で家紋は入れないのが一般的ですが、どうしても家紋を入れる場合には一つ紋にするのが良いでしょう。
模様は、御所車や花、鞠などの華やかで可愛らしい柄が人気です。
■御所車・花車
皇族や貴族の乗り物である御所車は、玉の輿に乗れますように、気品ある女性に育ちますようにという意味や願いが込められた柄です。
御所車に花を飾ったのが花車で、この花々は周りの人たちのお祝いの気持ちを表しています。
■芍薬・牡丹
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉があるように、芍薬や牡丹には女性らしい気品や美しさを身に付けた人に育って欲しいという意味や願いが込められています。
■桜
桜は入学シーズンに咲く春の花ですが、物事の始まりに相応しい柄であり、一年中着ることができる柄です。
日本の国花でもあり、稲作の神様が宿る樹木とされている桜は、縁起の良い花として知られており、豊かさへの意味や願いが込められています。
■鶴
「鶴は千年、亀は万年」になぞらえて、長寿への願いが込められた柄です。
また、鶴の夫婦は一生を添い遂げることから、良縁に恵まれることや夫婦円満の願いも込められています。
■蝶
蝶は幼虫・さなぎ・成虫へと姿を変えながら成長する生き物であることから、美しく成長することや立身出世、長寿・不死への願いが込められています。
■鞠
蹴鞠という貴族の遊びに使われていた鞠は、高貴さを象徴した柄です。
また、その形から、何事も丸く収まるようにという意味や願いも込められています。
■関連記事
お宮参り当日の流れ
お宮参りの日は、慣れないことがたくさんありますので、事前にスケジュールを確認しておきましょう。
ここでは、一般的な当日の流れを解説します。
- 1.準備
持ち物の確認をして、参拝用の服装に着替えます。
当日に着物をレンタルする場合は、予約時間に遅れないようにしましょう。 - 2.参拝
手水舎で身を清めてから拝殿に向かって拝礼します。
拝礼は、「二礼二拍手一礼」が基本の作法です。 - 3.ご祈祷
予約時間に遅れないように受付を済ませましょう。
ご祈祷では赤ちゃんの氏名や生年月日とともに祝詞をあげてもらいます。 - 4.写真撮影
お参りを済ませたら、神社やフォトスタジオで家族で記念写真を撮ります。
生後間もない赤ちゃんや体調が安定しない時期のママへの負担も考慮して、前撮りや後撮りで記念撮影することも検討してください。 - 5.食事会
祖父母や親戚などを招いて会食をする場合もありますが、家族だけで食事をすることもあります。
着物をレンタルしている場合は、食事会前に着替えておくと安心です。
お宮参りの記念写真はスタジオ撮影がおすすめ
お宮参りは、赤ちゃんが初めてきれいな服を着て寺社に参拝する行事です。
一生に一度の機会ですので、しっかりと思い出を写真に残しておきましょう。
記念写真の撮影は、スタジオ撮影がおすすめです。
スタジオ撮影なら、天候や気温に左右されないので、暑い日や寒い日、雨の日でも快適に写真撮影をすることができます。
撮影用の小物も揃っており、プロのカメラマンによる撮影ですのできっと満足な仕上がりの写真が撮れますよ。
まとめ
今回は「お宮参りの意味・由来」をテーマに解説しました。
お宮参りの記念写真としてスタジオ撮影を検討される場合は、ぜひハピリィフォトスタジオにお任せください。
ハピリィフォトスタジオでは、衣装のレンタルやヘアセットも無料で行っていますので、体調の安定しないママにも負担をかけることなく記念撮影ができます。
また、授乳室もありますので、授乳やおむつ交換も安心して行っていただけます。
家族撮影も追加料金なしで承っておりますので、おじいちゃん・おばあちゃんも一緒に撮影はいかがでしょうか。
ぜひハピリィフォトスタジオで、ご家族の素敵な思い出を形に残してくださいね。