3歳の七五三にふさわしい着物って?準備・必要なものについても
七五三は、お子さんの成長をお祝いする日本の伝統行事です。
神社で着物を着た子どもが、千歳飴を引きずって歩く光景は、秋の風物詩と言っても過言ではありませんね。
しかし、これから3歳の七五三を迎える方は、「どんな着物を着せたらいいの」「何を準備したらいいの」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんな七五三の不安を解消するために、本記事では3歳の七五三の着物選びや事前の準備について解説します。
3歳の七五三にふさわしい着物は?
3歳の七五三で定番の着物は、3歳前後のお子さんが着用する「三つ身(みつみ)」という着物です。
男の子と女の子に分けて、着物の種類や柄を解説します。
■男の子
三つ身は、「被布(ひふ)」というベストのような形をしたコートと一緒に着用することが多いのですが、被布は3歳の七五三でしか着用しないため、3歳の七五三の着物として人気があります。
男の子の三つ身では、黒・紺・青・緑などのダークカラーや寒色系の色を選ぶ方が多いです。
柄は、子どもの幸せを願って縁起の良い柄を選びましょう。
男の子の場合は、「たくましく育ってほしい」、「立派な人になってほしい」、「健康に育ってほしい」などの願いを込めて、鷹・龍・兜・軍配・鶴・亀甲などの柄を選ぶのが定番です。
男の子の着物では、三つ身の他にも、「羽織袴(はおりばかま)」も人気があります。
羽織袴とは、羽織と袴を合わせた着物で、江戸時代には武士の正装として着られていました。
現在でも、結婚式などの改まった場面で着られることもあり、男性の正装としてよく知られています。
着物を仕立てる場合は家紋を入れることがありますが、レンタルを利用する方が多くなった現在では「通紋」という誰でも使える家紋が入れてある着物を選ぶことが増えました。
伝統的な白と黒の紋付羽織袴の他にも、モダンなスタイルの羽織袴、縁起の良い柄が施された羽織など、いろいろな種類の羽織袴があります。
柄の入った羽織を着用する場合は、三つ身と同様に、強くたくましい柄を選ぶのが定番です。
三つ身も羽織袴も、様々なブランドから多様な種類の着物が作られていますので、ご両親の願いやお子さんの好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
■女の子
女の子の場合は、基本的に三つ身と被布を合わせて着用することになります。
三つ身の色では、パステルカラーや暖色系が人気です。
柄には、「美しく育つように」「良縁に恵まれるように」「幸せな人生を送れるように」という願いを込めて、桜・梅・橘・手毬・花車・四君子(蘭・竹・菊・梅)などの柄を選ぶと良いでしょう。
女の子の着物も実に多くの種類がありますが、ママが着物を着用する場合はコーディネートを意識すると統一感のある家族写真を撮影できます。
ぜひ、色や柄選びの参考にしてくださいね。
3歳の七五三で着物を着る際に必要なもの
3歳の七五三では、着物以外にも用意するものがたくさんあります。
また、持っていくと便利な道具もありますので、事前の準備をしっかりしておきましょう。
<着付け小物>
着付け小物は、着物を着るときに必要な小物です。
主に、以下の小物を用意すると良いでしょう。
- 肌襦袢(はだじゅばん)・長襦袢(ながじゅばん)
着物を着るときには、まずは肌襦袢、次に長襦袢、そして三つ身を着用します。
それぞれ、着物を汚さないための肌着としての役割があり、肌襦袢はキャミソールタイプの下着で代用することも可能です。 - 腰紐(こしひも)・兵児帯(へこおび)
3歳の七五三では、袋帯や名古屋帯の代わりに、腰紐や兵児帯といった紐や帯で着付けるのが一般的です。
柔らかくて締め付けが少なく、着付けも簡単なため、動き回るお子さんにも安心して使うことができます。
被布を着ると見えなくなってしまう部分ですので、色や柄にこだわらなくても大丈夫です。 - 足袋(たび)
足袋は、いわゆる靴下のことです。
白い色で、伸縮性のある素材で作られた足袋を選ぶのが良いでしょう。 - 草履(ぞうり)
草履は、和装で定番の履き物です。
草履は、履く前に鼻緒をよくほぐしておくことで、靴擦れしにくくなります。
事前に草履を履いて歩く練習をしておくと安心ですよ。
<その他アイテム>
以下のものは、七五三に持って行くと便利なアイテムです。 必要に応じて準備しましょう。
- 髪飾り・帽子
ヘアスタイルに合わせて、和装に似合うヘアアクセサリーをつけるとおしゃれ感がアップします。
また、モダンな着物には、帽子を合わせてみるのもおしゃれですよ。 - バッグ(巾着)
バッグも、ファッションの一部としてコーディネートするとよりおしゃれを楽しむことができます。
ずっと持たせるわけではなく、写真撮影のタイミングなどにお子さんに持たせると良いですよ。 - 救急セット
転倒して怪我をしたり、靴擦れをしたりしてしまった時のために、ウェットティッシュや絆創膏を持っていくのがおすすめです。 - 上着・着替え
体温調節や衣装を汚してしまった時のために、上着(羽織)や着替えを用意しましょう。
雨の日は足袋や草履だと足元が濡れてしまうので、雨模様の時は運動靴や長靴を持って行くと安心です。 - お菓子・飲み物・おもちゃ
お腹が空いたり、喉が渇いたりした時のために、一口サイズのお菓子やストロー付きの水筒など、衣装を汚しにくい飲食物を用意するのがおすすめです。
また、ぐずり解消のために、お気に入りのおもちゃも持って行くと良いでしょう。
3歳の七五三の着物は購入する?レンタル?
3歳の七五三の着物を購入するかレンタルするかは悩みどころですよね。
ここでは、購入とレンタルのメリット・デメリットを比較してみます。
■購入のメリット・デメリット
購入のメリットは、何と言ってもご自身の物になることです。
初詣でも着せたい、兄弟・姉妹で着回したい、いつまでも思い出に残しておきたいという方は、購入を検討してみましょう。
デメリットとしては、購入費用が高いこと、保管やお手入れの手間がかかることなどが挙げられます。
ブランドの着物はフルセットで揃えると、十数万円かかることもありますので、予算を先に決めておくと良いでしょう。
また、虫食いや変色、カビを防ぐためには、着物を着るたびにクリーニングに出したり、保管には湿度管理や定期的な風通しが必要だったりと手間がかかります。
購入の場合は上述のように、保管やメンテナンス、クリーニング代などを考慮して検討するのがおすすめです。
■レンタルのメリット・デメリット
レンタルのメリットは、比較的安価で流行りの着物を着ることができ、保管やお手入れの手間がかからないことです。
レンタルを利用すれば、購入するよりもリーズナブルな値段でブランド着物も着せることができます。
また、着用する機会に合わせてその都度レンタルすることになりますので、季節に合った柄や、流行りのカラーを着せることができます。
保管やクリーニングの手間がかからないのも嬉しいポイントの一つです。
レンタルのデメリットとしては、人気の着物は早めに予約が埋まってしまうことです。
どうしても着せたい着物があるけれどレンタルができない場合には、購入を検討することになります。
レンタルしたい着物が見つかったら、早めに予約しておくと良いでしょう。
3歳の七五三の着物姿を写真に残そう
七五三では、フォトスタジオで着物姿の写真を撮影するのも定番になっています。
フォトスタジオなら、プロのカメラマンが高品質の写真を撮影してくれるので、大切な思い出をずっと残しておくのにぴったりです。
ハピリィフォトスタジオでは、今回ご紹介した三つ身・被布・羽織袴など、豊富な種類のレンタル衣装を取り揃えておりますので、お気に入りの衣装で撮影を楽しんでいただけます。
もしご来店いただいた際には、ヘアセットや撮影用小物の貸し出しも無料で承っておりますので、併せてご利用ください。
まとめ
七五三はお子さんの大切な記念行事ですので、お子さんにはご両親の願いを込めた着物をぜひ着せてあげてください。
初めて七五三を迎える方は分からないことも多いと思いますが、後悔することのないように、本記事が準備の参考になれば幸いです。
ご家族皆様にとって素敵な3歳の七五三になることを願っております。